3. フォークリフトを長持ちさせる日常メンテナンス
3-1. 日常点検の基本
日々の使用前後で、以下を必ずチェックします:
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エンジンオイル・作動油
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タイヤの摩耗
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ブレーキ・操舵装置の状態
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フォーク・マストの損傷
異常があれば即対応することで大きな故障を予防できます。
3-2. 定期点検の重要性
月次・年次で整備業者による点検を行うことで、重大な不具合を未然に発見できます。
特に油圧系・電気系・バッテリーは定期的な確認が必要です。
3-3. バッテリー管理の重要性(エンジン式/バッテリー式別)
フォークリフトのトラブル原因として非常に多いのがバッテリー関連の不具合です。
エンジン式・バッテリー式では管理ポイントが大きく異なるため、それぞれ正しく理解することが重要です。
3-3-1. エンジン式フォークリフトのバッテリー管理
エンジン式フォークリフト(ディーゼル・ガソリン・LPG)は、始動用バッテリーを使用しています。
このバッテリーが弱ると、エンジンがかからない、始動が不安定になるといったトラブルにつながります。
主な管理ポイント
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長期間使用しない場合はバッテリー上がりに注意
数週間~1か月以上使用しない場合、自然放電でバッテリーが上がることがあります。
少し手間ですが、バッテリーのマイナス端子を外して保管することでバッテリーの寿命を延ばすことができます。
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定期的にエンジンを始動する
月に1~2回でもエンジンをかけることで充電状態を維持できます。
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端子の緩み・腐食をチェック
端子の緩みや白い粉状の腐食は、始動不良の原因になります。
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寒冷地では特に注意
冬場はバッテリー性能が低下しやすく、劣化が早まります。
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稼働頻度が低い場合は、バッテリー上がり防止が重要です。
少し手間ですが、バッテリーの寿命を延ばすために効果的です。
バッテリー液の補充(エンジン式)
エンジン式フォークリフトのバッテリーは、補水が必要なタイプが多くあります。
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バッテリー液が極端に減っている状態で使用すると寿命が大幅に短くなる
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補充する液体は必ず精製水(バッテリー補充液)
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水道水は不純物が多く、内部劣化の原因になるため使用不可
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補充は上限ラインを超えないよう注意(フロートの位置を見て確認)
3-3-2. バッテリー式(電動)フォークリフトのバッテリー管理
電動フォークリフトは、駆動用バッテリーそのものが心臓部です。
バッテリーの劣化=稼働時間の短縮・交換コスト増につながるため、管理の重要度は非常に高いといえます。
正しい充電・使用方法
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完全放電を避ける
バッテリー残量が極端に少なくなる前に充電するのが理想。
残量が20%程度まで低下したら、充電するように心がけましょう。
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過充電・継ぎ足し充電を避ける
使用途中での頻繁な継ぎ足し充電は、劣化を早める原因になります
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指定された充電器を使用する
電圧・電流が合わない充電器の使用は重大な故障につながります
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高温・直射日光を避けた場所で保管
高温環境はバッテリー寿命を大きく縮めます
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バッテリーの接続コネクターを外して保管する
コネクターを外すのが難しい場合は、残量をこまめに確認し、完全放電を防ぎましょう。
完全放電はバッテリーに大きなダメージを与えますので要注意です。
3-3-3. 電動フォークリフトのバッテリー液補充の注意点
電動フォークリフトに使われる鉛バッテリーは、定期的なバッテリー液(精製水)の補充が必須です。
補充の基本ルール
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必ず精製水(バッテリー補充液)を使用
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入れすぎない
規定ラインまでを厳守。
補充を怠った場合のリスク
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バッテリー容量の低下
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充電時間の増加
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バッテリー交換時期の早期化(高額コスト)
3-3-4. バッテリー管理を怠ると起こる主なトラブル
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エンジンがかからない
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稼働時間が極端に短くなる
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突然の作業停止
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高額なバッテリー交換費用が発生
日常点検と正しい補水・充電を行うことで、これらのリスクは大きく低減できます。